はきだめ

好きなことを好きなだけはきだす

一億円のさようなら 1話

1話とても良かった。面白かった。
備忘録も兼ねつつ感想走り書き。

以下、ネタバレありありの語彙力崩壊の泉です。





「こう映像になるんだー!!!」と終始口開けて感動してたら終わっていた初見。
学習能力が低い人間なので2回目も同様で、やっと3~4回目で少し冷静に落ち着いて見れるようになった。たぶん。

原作の面白さ、良さはそのまま残しつつ、映像として新たな要素をプラスしたり、少しアレンジが加わることによって展開や台詞がより際立って聞こえるなと感じる箇所が多々あって、所々ハッとさせられた。面白い。

とりあえず開始から若かりし頃の幸せな家族風景出てきて、こんな最初からくるとは思ってなかったので動揺とあまりの多幸感にリモコンを落っことしました。

「出会いも別れも一瞬」の言葉の重みが繰り返し見るにつれてじわじわ響いてきて、胸がぎゅっとなったし、ついには鉄平さんと夏代さんの出会いの一瞬の一コマで涙ぐんでしまった。

「あの日始まった君と僕との物語」の響きも初回と繰り返し見たあとの響きとではまた違って聞こえて、繰り返し見れば見るほど胸がぎゅっとなる味わい深い作品だなーと。

2人が1つになって家族を築いていく若かりし頃の物語とさようならへと向かっていく現在の物語。
ただ過去と現在としてではなく、2つの物語かのように並行線で進んでいく構成と聞いた時、「面白そう」とわくわくしたのですが、1話を見て、この構成の面白さを実感しました。

もちろん若かりし頃の鉄平さんも現在の鉄平さんも同一人物なんだけど、結び付きが濃すぎず透明な線で繋がっているような感じが絶妙で。

上川さんと安田さんのお芝居が重厚且つ安定感があって、年を経た2人の空気感がしっかり漂っているからこそ、現段階で、あの若かりし2人はここにたどり着いたのかと感慨深さも感じました。

若かりし頃の鉄平さんは想像以上に青くて真っ直ぐで危なっかしくて不器用で、どこか親しみを感じてしまう人物という印象を受けました。
Tシャツ渡しちゃうのかわええな。

ボールペンのくだりがとても好き。
「普通に会社の備品です。」の言い方好き。
「でも意外と愛着あって…」って慌ててフォローするとこの不器用さが愛おしい。
こんな愛おしい人、リアルに現れたら確実に好きになってしまう。

あの休憩スペース?の2人のシーンのやりとり可愛くていいなー。
敬語とため口がまじった感じが初々しくて、ニヤニヤしてしまう。

白衣の真っ白な姿で子供に笑いかける夏代さんを見る優しい表情も好き。
「看護師さんが天職なんでしょうね」の響きがとても優しくて。
そして夏代さんの「そんな人でいたかったんですけどね」が見るほどに切なくなる。
あの眩しすぎるほどの白が後のシーンのビターさを際だてていて好きだなー。

木内先生の仄暗くてでミステリアスな感じが良いなー。大人な余裕を一見感じさせつつも、内に歪で危うい感情を秘めている感じが。

夏代さんと笑い合う鉄平さんの姿を垣間見た時の「こいつだわ」って感じの表情とかなんかもうね。

すごく細かいけど木内先生に会食しよーって言われて、「何かお好きなものがございましたら」と自然と咄嗟に切り出す鉄平さんに、「営業やー」ときゅんとした。

あの会食の場面は、2人が面識あるのは知ってるはずなのに「面識あんの?」とさりげなく夏代さんに聞く木内先生がなんともいやらしくて、じわじわ独占欲を見せつけている感じもあって、すごいじめっとした空気の漂い方が好きだった。
あの動揺する鉄平さんとにやっと笑う木内先生の図に胸が痛くなった。
個人的に木内先生と鉄平さんの客先と営業でありつつ一人の女性を挟んだ関係性に滾るものを感じました。

「不倫なんて最低だよ(意訳)」って鉄平さんに言われても揺るがない夏代さんがとてもかっこよくて、でもどこか切なさも感じたな。

木内先生に不倫旅行のアリバイ工作頼まれて、「箱根ですか」て声のトーン下がった感じが好きでした。からの「手配します」が切ない。先生から夏代さんの話を聞いて、少し心が揺れてしまう感じの表情も好きだったな。

お母さんとの金つばのシーンも良かったなー。
「さすがです」の言い方ツボ!!!
こちらこそさすがです!!←

鉄平さんの部屋の汚さと、連日カップラーメンスタイルにときめきを感じてしまったのは何故でしょうか。
前髪下りててダル着の松村さんに弱い私なので上記要素も相まってなんかもうあの部屋のシーンはとてもきゅんとした。

お母さんのの言葉はグッと刺さるものがありました。
自分も歳を重ねる毎に人の知りたくない一面が見えてしまって悩んだ時期があったので、真っ直ぐお母さんの言葉が胸に響いた。

からの木内先生と2人でいた彼女の手を取るシーン。ときめきですね。
濡れ髪の破壊力よ。色気。

咄嗟に大胆な行動に出る彼に笑う夏代さんと照れくさそうに彼女の手を引く鉄平さん。2人を見つめる虹って最高な絵だな。多幸感ぶち上がりが過ぎて泣けてきてしまったよ。

こんなに胸がときめいて、甘くてきゅんがとまらん若かりし頃を見てしまったので、そこからの現代パートで一気に落とされる感じが、辛さを感じつつもたまらなく好きでした。(2度目)

メインテーマがとてもかっこよくて、ドラマチックで、ラジオで初聴きした段階から鳥肌がたったので、このタイミングで流れるのもたまらんです。上がる。

次回も楽しみ。